保育環境診断とは「今の園」を知り「これからの園」を育てる一歩
こんにちは、カルテット/日本知育玩具協会の佐竹です。
「うちの園の環境、本当にこれでいいのかな」——そう感じたことは、ありませんか。
多くの先生方が、心のどこかでそんな思いを抱えていらっしゃいます。
おもちゃが多いのか少ないのか。
棚の高さは合っているのか。
子どもたちは本当に遊び込めているのか。
毎日子どもと向き合っているからこそ、
逆に「園全体」を少し離れた場所から眺める時間は、 なかなか持てないものなのですよね。
「気になってはいるんです。でも、どこから手をつけたらいいのか、正直わからなくて」
保育に関わる方々からのそのような声を、これまで何度も耳にしてきました。
そんな先生方にご紹介したいのが保育環境改善プログラムとともに始まり、2019年1月に現在の形になった、日本知育玩具協会の保育環境コーディネーターⓇによる「保育環境診断」というサービスです。

保育環境診断とは
「保育環境診断」は日本知育玩具協会®の「保育環境改善プログラム」へ参加するための最初のステップです。現在の玩具、家具、絵本の現況を保育施設から現況確認資料を提出していただき、あるべき物的環境のための玩具、家具の適性性を有資格者である、保育環境コーディネーター®が診断します。また現況における保育に不適切な玩具などを明確に診断します。この保育環境診断に基づき、環境整備を行い、物的環境を整え、「あるべき保育環境」が整った状態で認定を受け、保育環境改善プログラムに進むことができるのです。また、現況確認資料はご依頼により、保育環境コーディネーターによる現地調査で作成することもできます。

「診断」に、構える必要はないのです
「診断」という言葉を聞くと、ちょっと構えてしまう先生もいらっしゃるかもしれません。
でも、これは決して「ここが間違っています」と指摘するためのものではないのです。
保育環境診断は、園にあるおもちゃや家具、遊びの環境を専門的な視点で見つめ直し、
「今、ここにある良さ」と「これから伸ばせる可能性」を、一緒に見つけていくためのものなのです。
発達心理学に基づいた視点で、園ごとの環境や状況に寄り添いながら、
現状報告書と、改善に向けたプランをご提案する。
それが、このサービスの中身です。
「まずは、資料を見せてください」
これまでは現地に伺ってすべての玩具の棚卸しをするところから始めることが多かったのですが、
今は少し診断の入り口を変えています。
まず園や施設の方に、おもちゃや家具のリスト、写真など
現在の環境が分かる資料をご準備いただきます。
共有いただいた情報ををもとに、専任の保育環境コーディネーターがじっくりと拝見し、
現況の報告書と、改善のためのおもちゃと家具のマスタープラン(見積)を作成します。
これが、基本的な流れとなります。

「資料だけで、そんなことがわかるの?」と驚かれる先生もいらっしゃいます。
けれど、おもちゃの種類や配置、家具の高さや素材には、
その園がこれまで積み重ねてきた歩みが、静かに映し出されているのです。
日本知育玩具協会の保育環境コーディネーターは、
オーナー藤田(日本知育玩具協会代表理事)が
これまで30年保育現場の指導を積み重ねてきた知見を基に指導を受けつつ、
そのひとつひとつを丁寧にすくい上げながら、
精確に読み解いていきます。
そして読み解いたあとは、現状をふまえたうえで、
「何を、どう置き換えれば、子どもの遊びにどんな変化が生まれるのか」
というつながりまで見据えながら、 根拠を持ってご提案できる。
それが、この診断ならではの力なのです。
そのうえで、「実際に現地も見てほしい」「棚の奥行きや動線まで確認したい」というご希望があれば、
保育環境コーディネーターが園へ伺う現地調査も、
オプションとしてご用意しています。
すべての園に一律で訪問するのではなく、必要な園に、必要な形でお届けする。
それぞれの園にとっていちばん無理のないやり方を、一緒に選んでいけるのです。
あるべき保育環境についての藤田の知見は、
「おもちゃでつくる保育環境」にまとめられていますので、
どんなおもちゃ?
どんな家具?
どんな保育環境?、物的環境?
という問いをお持ちの方はこちらを
ぜひお読みいただく事をお勧めします。
※本書には、藤田と汐見稔幸東京大学名誉教授との保育環境改善についての対談も掲載されています。

診断のみのご依頼もお気軽に、まずは、知ることから
「継続的な契約が前提なのでは」と心配される声もいただくのですが、
保育環境診断はそれのみでのご利用も可能です。
まずは自園の環境を、専門的な目で一度把握する。
それだけでも、先生方の中に新しい気づきが生まれていくのです。
「なんとなく気になっていた」ことが、
「こういう理由で、こう変えていけばいい」という 具体的な気づきとなる。
それこそが、この診断を自身を持っておすすめしたい、いちばんの価値なのだと思っています。
保育環境診断は、園の環境を見つめ直すための、最初の一歩です。
そしてこの一歩の先には、子どもがいつでも遊び込める環境を、
おもちゃ・絵本・わらべうたを通して3年間かけてじっくりと育てていく
「保育環境改善プログラム」へとつなげることができます。
保育環境改善プログラムとは、おもちゃや棚といった「物的環境」だけの改善にとどまりません。
そこに関わる保育士一人ひとりの意識や関わり方、
つまりは「人的環境」もまた、体系的に育てていくものです。
物と人、その両方が響き合うことで、子どもが安心して遊び込める場が生まれます。
だからこそこのプログラムは、一部分の模様替えではなく、
園全体をまるごと育てていくことを目指しています。
具体的には、保育環境診断とマスタープランに基づいておもちゃ・家具などの環境を整えたうえで、
3年間にわたり研修を受けながら、園全体で一貫した保育を確立していきます。
実践と振り返りを重ねることで、園自らが自立して改善を続けられる力を育てていくのです。

プログラムを通して、思い描いていた環境が少しずつ形になっていく。
理想の環境が整っていくたびに、子どもたちが笑い、先生方が笑い、園全体が笑顔になっていく。
そんな景色を、このプログラムによって一緒に育てていくことができます。
「一度きりの診断で終わらせるのではなく、園全体の保育の軸を育てていきたい。 」
そう感じてくださる先生方には、ぜひこのプログラムのこともお伝えできればと思っています。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にカルテットまでお問い合わせください。
園の環境が変わっていく、その最初の扉を、一緒に開くお手伝いができたらうれしいです。



