昔伝えのわらべうた®を保育に活かす|園内研修より
こんにちは。
木のおもちゃカルテット スタッフの佐竹です。
保育環境改善プログラムに取り組まれている園にて、
オーナーむっちパパによる園内研修が行われました。
今回のテーマは、
「昔伝えのわらべうた®」
「わらべうた」と聞くと、
昔から歌い継がれてきた歌や、懐かしい子どもの遊びを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
でも、わらべうたには、
子どもと目を合わせること、
触れ合うこと、
手や身体を動かすことなど、
子どもの心と身体の育ちにつながる大切な意味が込められています。
今回は先生方が実際にわらべうたを体験しながら、
その一つひとつに込められた意味と、保育での関わり方を学びました。

わらべうたは「上手に歌う」ためのもの?
研修のはじめに紹介されたのは、
むっちパパがわらべうたについて学び始めたきっかけです。
約26年前、子育てをする中で耳にしたのが、
「わらべうたは正しい音程で、美しく歌わなければならない」
という考え方でした。
けれど、昔のお母さんやおばあちゃんたちは、
音楽の技術を身につけてから、子どもにわらべうたを伝えていたのでしょうか。
そんな疑問から、本来のわらべうたを探し、
岩手県遠野に伝わる昔ながらのわらべうたへとたどり着きました。
大切なのは、歌の上手さではありません。
その遊びにどんな意味があり、
子どもとどう関わるのか。
長い年月をかけて受け継がれてきた子育ての知恵を、
遊びとともに次の世代へ伝えていくことなのです。
まず大切なのは「1対1」の関わり
今回の研修では、先生方が輪になり、
実際にわらべうたを体験しました。
写真からも伝わってくるように、
先生方の間にはたくさんの笑顔が。
実際にやってみることで、
「こんなふうに目を合わせるんだ」
「この動きには、こんな意味があったんだ」
と、遊びの見え方も変わっていきます。
わらべうたの基本となるのは、
大人と子どもの「1対1」の関わりです。
目を合わせる。
顔を見る。
触れ合う。
呼びかけに応える。
一見すると、とてもシンプルなこと。
けれど、こうした関わりを繰り返す中で、
子どもは「自分を見てもらえている」「大切にされている」という安心感を積み重ねていきます。
大勢で上手に遊ばせることを急ぐのではなく、
まずは一人ひとりと丁寧に向き合う。
その積み重ねの先に、
子ども同士の遊びも自然と広がっていきます
「できること」より、育っていく過程を見る
わらべうたを始めても、
最初から子どもが同じ動きをしてくれるとは限りません。
こちらを見てくれないこともあれば、
じっと見ているだけの時期もあります。
やがて大人の動きを真似するようになり、
少しずつ自分から遊ぶようになっていく。
だからこそ、
「できた・できない」
だけで判断しないことも大切です。
今は見ている。
今は真似しようとしている。
そんな一人ひとりの育ちの途中を、
大人が焦らず見守っていくこと。
らべうたを通して、
子どもの発達を見つめる視点についても学びを深めました。
園全体で同じ遊びを伝えていく
今回の研修は、全職員の先生方を対象に行われました。
それには大切な理由があります。
昔伝えのわらべうた®では、
遊びに込められた意味や目的とともに、
受け継がれてきた言葉や動きを大切にしています。
先生によって言葉や遊び方がバラバラになるのではなく、
園全体で学びを共有し、
同じ関わりを子どもたちへ届けていく。
研修後には、
「1対1で目を見て関わることの大切さを改めて感じた」
「すぐに保育で実践してみたい」
「職員みんなで共通の関わりをしていきたい」
という声も聞かれました。
研修で学んで終わるのではなく、
翌日からの子どもたちとの時間へ。
園全体で取り組めることも、
園内研修ならではの大きな価値ですね。

昔から伝わる遊びを、今の子どもたちへ
便利なものが増え、
子どもたちの生活も大きく変化しています。
だからこそ、
人と目を合わせること。
手や身体を使うこと。
触れ合うこと。
誰かと一緒に遊ぶこと。
そんな経験の大切さを、
改めて見つめる必要があるのかもしれません。
特別な道具がなくても、
大人と子どもが向き合えば始められる、わらべうた。
何世代にもわたって受け継がれてきた遊びの中には、
今の子どもたちにも届けたい子育ての知恵が詰まっています。
今回学んだわらべうたが、
これから園の日々の保育の中で繰り返され、
先生から子どもへ、そして子ども同士へと広がっていくのが楽しみです。
カルテットではこれからも、
おもちゃや絵本、そして昔から受け継がれてきた遊びを通して、
子どもたちの豊かな育ちにつながる保育環境づくりを応援してまいります。
※「昔伝えのわらべうた®」は、日本知育玩具協会の登録商標です。


